各町祭り屋台について

屋台本体は欅材を基調とした造りで、塗装は総体的に漆塗。
前部一層、後部二層の構造で、車輪は三輪。
一層前方は踊り場、後方は楽屋で囃子方が乗り、二階には各町それぞれに飾り人形が据えられている。
彫刻は総じて装飾彫刻であり、高欄・唐破風・見送りには各町それぞれに彫物が飾られている。
彫刻部は新町だけが白木であり、他の町内は金箔が打たれている。

   一之町屋台

建   造 安政3年(1856)
購   入 慶応年間(1865〜1868)に新発田から
飾り人形 稲神様
見送り
大きさ 全長4299×全幅2433×全高5420o
運営団体 一之町有志 (新潟市秋葉区新津本町4丁目)

  一之町有志 一之町屋台は、安政3年に造られて、それを今日までいたわりながら伝えている
  歴史を刻んだ屋台です。
  左手に稲穂、右手に鎌を持った「稲神様」を祀った伝統ある屋台で豊作を祈願しています。
  当時この一帯は田園地帯であったと云います。
  伝統と継承をモットーとして次世代までもこの歴史ある屋台を伝えて行きます。

  修復と改造は過去に数回あり、昭和16年〜22年の曳き出し中断(その後も2回中断)の間に
  電線・電話線が市内に配線され屋台による断線回避のため高さを1〜2尺を切り詰めた事や、
  車輪を取り替えた事、腕木を取り替えた事など。

   二之町屋台

建   造 江戸時代末期(1800年代)
購   入 安政年間(1854〜1860)に岩船か村上から
飾り人形 大黒天 (水害で消失)
見送り 須佐之男命
大きさ 全長6100×全幅2400×全高4540o
運営団体 二之町有志 (新潟市秋葉区新津本町3丁目2区)

  二之町屋台の特色は、一言で云うなら「歴史も重いが、屋台も重い」
  だけど7町内でも一・二を争う格式と重さを誇るこの屋台に私達はいつも真正面に
  向かって行っています。

  修復は過去に加えられていますが、その年代・回数とも不明。
  少なくとも、一層の飾り柱4本と見送りおよび他の彫刻部は原初から現存している。

   三之町屋台

建   造 昭和25年 (大工は阿部徳蔵)
先代は安政4年に建造し明治13年に焼失
飾り人形 恵比須様
見送り 波に鯛
運営団体 中堅会 (新潟市秋葉区新津本町3丁目3区)

  現在の屋台は、昭和25年に造られました。
  幾度かの水害にも遭いましたが毎年休むことなく堀出神社の例大祭に巡行してまいりました。
  平成元年の秋「石油の里」で行われた“もみじ祭り”に参加要請を受け早朝5時から金津に向かい
  祭りに花を添える事ができました。

  また、平成2年に40周年記念事業として屋台の大改装を行い跨線橋を越えて山谷町・美幸町を
  巡行して地域の皆様から大変喜んで頂いた事が良い思いでとして残っております。

   四之町屋台

建   造 昭和49年
飾り人形 弁財天
見送り 昇り龍
運営団体 四番組 (新潟市秋葉区新津本町2丁目1区)

  四之町屋台は、昭和 49年に造られました。
  堀出神社に御払いを受け、その奉納写真が今でも神社神殿内に飾られています。
  屋台には七福神の一神であります「弁財天」を乗せてあります。
  屋台完成当時に町内長老の方々が美人の神様で町内繁栄という事で弁財天を祀っております。
  そして見送りと踊り場の柱には町内安全を守る龍「昇り龍」が彫られ雲上から町内を見守ってます。
  毎年8月20日の夜には四番組の若衆で屋台は熱気に包まれ町内全体が熱く燃える一夜で
  締めくくります。

   停車場屋台

建   造 昭和48年
飾り人形 毘沙門天 (制作計画中)
見送り 鳳凰
運営団体 和友会 (新潟市秋葉区新津本町1丁目)

  停車場「和友会」は、屋台が造られた時に結成されました。
  会員は町内の人間という事は問わず、常に新しい事に挑戦して行く事をモットーとしています。

   上善道屋台

建   造 昭和52年
飾り人形 布袋様
見送り 親子唐獅子牡丹
運営団体 善友会 (新潟市秋葉区新津本町2丁目2区)

  上善道は「善友会」という名前で屋台まつりに参加したのが昭和 48年です。
  それ以前には“善道丸”という四つ輪の山車を曳き回していた時代もありました。
  上善道屋台は、昭和52年に造られたものです。
  また、善友会の運営にあたっては町内の皆様のご協力はもちろんの事、
  役員会・顧問相談会・監査会で行っています。

   新町屋台


建   造 昭和50年 (大工は奥村吉松(新生工業))
先代は〜昭和34年に組立不能現存せず
また先々代もあった…
飾り人形 天神様 (彫刻師は井波の吉田信久)
見送り
大きさ 全長5700×全幅2725×全高4920o
運営団体 新町暁進会 (新潟市秋葉区新町)

  現在の屋台は、昭和50年に造られました。
  新町屋台には学問の神様である菅原道真公「天神様」を祀ってあります。
  これは新町の子供達の学業成就を祈願しております。
  そして見送りには町内安全を守る“龍”白木の「龍の籠彫」が町内を見守っています。
  屋台まつりは新町の町内全体が一つになります。
  そして自分達が育ってきた祭りを子供達に受け継ぎたいと努めています。

  また、戦前の新町暁進会は大正10年頃作られ、以後、昭和33年まで屋台まつりに
  参加していましたが活動を休止。
  14年間のブランクを経て昭和49 年に復活。再度、現在の新町暁進会が発足しました。
  先輩方の教えを守り奉仕の精神で地域活動を展開しています。

  修復は過去に、平成5年に車輪を取り替えた事、平成20年に梶棒を取り替えた事など。

   栄町神楽

製   作 昭和61年 (彫刻師は井波の吉田信久)
先代は〜昭和60年
運営団体 栄町神楽有志 (新潟市秋葉区新津本町3丁目1区)

  栄町神楽は新津総鎮守「堀出神社」の御膝元に位置しております。
  総勢 60名を越える町内若衆で構成しています。
  栄町神楽の歴史につきましては、まだ日が浅く戦後、上山谷からお教え頂いたと先輩から
  聞いております。
  その後、大勢の若衆の手を経て現在に至ります。
  栄町神楽は神楽の基本を守り、
  また、新しいものを取り入れて次の世代へ継承していく努力を続けて行きます。

   万灯神輿

製   作 昭和62年
運営団体 秋葉睦会 (新潟市秋葉区新津地区)

  昭和61年、旧新津市街地の若者に新津夏祭りへの参加を呼びかけ会員40名で発会。
  その年の例大祭に参加し夏祭りを大いに盛り上げました。
  その後、新潟祭り・長岡祭りをはじめ県内外の祭りに参加し各地との友好を深めてきました。
  今では新潟江戸神輿連合会の力を借りながら現在に至っております。




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